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糞のモニタリングしてみませんか?

糞のモニタリングしてみませんか?

皆さんは糞のモニタリングをしたことはありますか?。弊社の乳牛飼養管理・技術情報テーマ2「牛の健康はルーメンの健全にすることを最優先(10回)にてダイジェスチョンアナライザーについて紹介をさせていただきました。糞は水で流して上段5㎜、と下段2㎜の篩によって残渣で確認できます(上部写真)。

酪農家は糞の状態を下痢、軟便など感覚的に把握していることと思います。私は糞をモニタリングすることで可視化して具体的な提案を行うことができると確信しています。食べた物が消化できているのか?腸管内の健全性は・・?


同地区でダイジェスチョンアナライザー上段(左)と下段(右)で6戸の糞の状態を示していますが違いが理解できます。とうもろこしや牧草の収穫作業が一緒でも、飼料メニューが違うことで結果が変わってきます。

また、次の写真は下段に残った残渣物ですが、赤枠の中に白い粒が見えます。


この牧場では脂肪酸(パルミチン98%)を400g/頭/日給与状況でしたが、給餌飼料で白い粒は脂肪酸のみです。脂肪酸の中でもパルミチン酸の比率が高くなると脂肪酸の消化率が低下します。
NRC乳牛飼養標準2021には脂肪酸の種類によって消化率が変わることも示されています。

粗飼料や配合飼料の消化率を確認することも大事ですが、給餌したものであれば簡易的に評価を行うことができます。飼料の切り替えのタイミングや体調が上がってこない・・・など、お悩みの際に糞のモニタリングをしてみてはいかがでしょうか?

糞のモニタリングに関して気になることがあれば是非、弊社営業員にお問い合わせください。