ちょっと一休み BLOG

暑熱対策としてカビ毒吸着材の新たな発見です

暑熱対策としてカビ毒吸着材の新たな発見です

今回の「ちょっと一休み」は暑い夏が来る前ということで、当社で販売しているカビ毒吸着材『ミズカバインダーSS』について新たな発見がありました。お客さまから面白い視点からのアドバイスをいただき2023年に試験した結果をご紹介します。

『ミズカバインダーSS』は従来のミズカバインダーシリーズにプラスしてデオキシレバレノール(DON)、フモニシンを吸着するカビ毒吸着材を目指して、水澤化学工業株式会社の協力いただき2023年に新発売した商品となります。

中国地区のある大型牧場に訪問した際にこのカビ毒吸着材のエンドトキシンの吸着能に着目されました(図)。「夏場のリーキーガット対策で面白いかも?」、と牧場の方から私自身では考えつかない視点でのご意見をいただきました。


暑熱時はエサの摂取量が減り、かため食いの影響やよだれが増え、反芻回数の減少などが原因でルーメン内のpHが低下しやすくアシドーシスになりやすくなります。また酸化ストレスが亢進し、免疫の低下から腸細胞への栄養と酸素が不足し腸上皮細胞の機能が低下、炎症や病原体が透過しやすくなるリーキーガットになると言われています。



アドバイスをいただいた牧場にてミズカバインダーSSがリーキーガットに効果あるのかの実証試験を実施(給与期間:2023年6月~9月)した結果の一部をご紹介します。

昨年の夏は明らかに暑かったのですが、牛群の状態が一昨年より良好でエサを食べて乳量も減らなかったです(図)。いつもの夏なら便が緩くなり軟便気味の牛が増え、牛体が汚れるのですが狙い通りでした(写真)。

「試験した『ミズカバインダーSS』がエンドトキシンを吸着、リーキーガット対策ができ牛の消耗を抑えることができた」との貴重なコメントをいただき、私にとっては新たな発見です。

先日、試験でお世話になった牧場に訪問した際、ニコニコ顔で「今年の夏も『ミズカバインダーSS』を使用するから在庫は大丈夫?」と質問を受けました。本年の夏も暑くなる見込みで、乳牛の損耗を抑えるべくリーキーガット対策にご興味のあるお客様は弊社営業担当までご一報ください。
暑い夏に負けないように頑張っていきましょう!!