息子さんのチャレンジでお父さんが認めた
記事作成:帯広営業所 S.M
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今回は日頃の営業活動の中で、私も頑固な親父とぶつかりあったことを思い出される農場の親子関係光景を書きたいと思います。昭和人間にとって、現代の子達とのコミュニケーション取るのは苦慮しながら、私自身おっさん会社員、俺の背中を見て仕事は覚えろと、昭和の親父は頑固でしたね。
農場における親子関係の事含めて、昭和世代、会社上司、部下間で同じ事でしょうね。いつの時代も世代のギャップを乗り越えて、経営を引き継ぐまでは農場さんも親子間で戦っていると思われます。
小規模農場ですが、就農して数年の息子さん、繁殖後の周産期病も多く、獣医さんの診療も頻繁、受胎成績も振るわず、お父さんの飼養管理にも不満を持っていました。何か変えたい、改善しなくては、仕事内容も中々任してはもらえない、経営に不安な日々を悶々と過ごされていました。
そんな中、まずは周産期病低減に向けて乾乳前からの管理を見直してみようと、息子さんへ提言し「リポアクティブグル60」を一年間給与してもらいました。
給与推奨量は分娩前1週間~2週間200gですが、農場の息子さんの判断で、分娩後30日給与、結果的に泌乳量を維持しており、乳量アップ、コスト回収もできている結果となりました。
一年使用して息子さんの感想は乳量、確実に増えた、乳脂率乳タンパク質率高くなった、発情が明確で速く受胎する、獣医師の周産期診療が激減したと手応えを感じています(表)。
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そこで、検証するため 牛群WebシステムDLを使ってその場で息子さんと検討した結果、リポアクティブグル60を給与することで牛が良い方向へ激変し、経営も改善しつつあります。
何より最大の結果は、息子さんのチャレンジで結果に結びつけれたこと、お父さんが認め、飼育管理、経営を任せられた瞬間です。私も、営業冥利に尽きる場に立ち会えた事はうれしい限りです。
私も後進に良き背中を見せられる様、日々頑張りたいと思います。